1990年6月。厚生省が発表した一つの数字が、日本中を驚かせました。
**合計特殊出生率 1.57。**
迷信で子どもが極端に少なかった1966年の「丙午(ひのえうま)」の1.58を、何の迷信もない普通の年が下回ったのです。
新聞はこれを「1.57ショック」と名付けました。
それから35年。
エンゼルプラン、待機児童の解消、幼児教育・保育の無償化、児童手当の拡充、こども家庭庁——。
国が子どもと家族のために使う公的なお金は、今、年に10兆円を超えます。30年間の合計は、**100兆円を超える規模になるという試算もあります。**
それでも、**2025年に生まれた子どもは67万1,236人。10年連続で過去最少。出生率は1.14、東京は0.96。**
1990年におよそ122万人だった出生数は、35年でほぼ半分になりました。
100兆円は、どこに消えたのか。
そのお金は、どこに届き、どこに届かなかったのか。
■ この動画で扱うこと
・1.57ショックと、30年間の少子化対策の歩み
・保育所は増え、**待機児童は2017年の2万6,000人超から、2024年には2,500人台へ(ピークの10分の1)**
・それでも出生数が減り続けた理由 — 少子化の最大の原因は「結婚の手前」にあった
・夫婦が持つ子どもの数は50年で2.2人→1.9人。日本では子どもの約98%が結婚した夫婦から生まれる
・**来るはずだった「第三次ベビーブーム」と、団塊ジュニアを直撃した就職氷河期**
・人口の慣性 — 母親になる世代そのものが減っていく
・ハンガリー、韓国、北欧 — お金をかければ子どもは増えるのか
・「二人目の壁」 — 若い夫婦に足りないのは、時間・住まい・働き方の柔軟さ
・東京の出生率0.96をめぐる、二つの見方
■ チャプター
0:00 イントロ
0:04 1990年、1.57ショック
1:14 エンゼルプランから30年 — 100兆円規模の対策
2:09 2025年の結果 — 出生数67万1,236人
3:00 この動画で話すこと
3:51 これは「無駄だった」という話ではない
4:19 30年間の少子化対策が目指したもの
5:43 ノブコさんの保育園
6:27 30年の対策の「ずれ」
7:57 来なかった第三次ベビーブーム
9:10 ミドリさん — 就職氷河期の団塊ジュニア
11:14 公平に言っておくべきこと — 人口の慣性
12:37 世界を見る — ハンガリー・韓国・北欧
14:36 ケンタさんとアヤさん — 二人目の壁
16:03 もう一つのずれ — 時間・住まい・働き方
16:34 東京の出生率0.96
17:35 考えてほしい三つのこと
18:58 あなたの話
20:02 正直に言っておきたいこと
20:53 まとめ — 覚えておいてほしい三つのこと
22:14 最後に、あなたに聞きたい
22:44 ノブコさんの空いたベッド
■ コメントで教えてください
・もしあなたが日本の少子化対策の予算を自由に使えるとしたら、何に使いますか。保育ですか。現金ですか。若者の雇用ですか。住宅ですか。それとも、まったく別の何かですか。
・**子育て中の人、子どもを持たないと決めた人、迷っている人。それぞれの声を聞かせてください。**
■ 注意
この動画は、特定の政策や政府を批判するものではありません。少子化対策によって助けられた家族はたくさんいます。子どもの貧困を減らし、働く親を支えることは、出生率とは関係なく、それ自体に価値があります。
また、「子どもを持つべきだ」という動画でもありません。子どもを持つかどうかは、一人一人が自分で決めることです。
登場する「ノブコさん」「ミドリさん」「ケンタさんとアヤさん」は、状況を分かりやすく示すための架空の人物です。実在の政治家・官僚・専門家は、映像には一切登場しません。
数字は厚生労働省、こども家庭庁、各国の統計などの公表資料に基づいています。**「100兆円」という金額は、何を少子化対策に含めるかによって大きく変わる一つの目安です。**この動画が作られたあとに新しい数字が発表されている可能性があります。**最新の情報をご確認ください。**
■ 主な参照
厚生労働省「人口動態統計」(出生数・合計特殊出生率・都道府県別出生率)/こども家庭庁「保育所等関連状況取りまとめ」(待機児童数)、こども家庭庁予算・「こども未来戦略」/国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」(夫婦の完結出生児数)、「社会保障費用統計」(家族関係社会支出)/総務省「人口推計」/ハンガリー中央統計局(KSH)、韓国統計庁、北欧各国統計局、OECD Family Database ほか
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