福島第一原発の処理水について、政府が8月下旬の放出にむけ調整に入ったとの見方もあるなか、福島県漁連の野崎会長が、渡辺復興大臣と面会しました。
一方、日本政府に強く反発するのが中国です。
福島県の出身で北京の日本料理店で総料理長を務める男性に影響を聞きました。
8月8日の午後にいわき市にある福島県漁連を訪れたのは渡辺復興大臣です。
■渡辺復興大臣
「福島の復興のためにアルプス処理水の処分は先送り出来ない重要な課題です。」
福島第一原発の処理水について、夏ごろの放出を予定する政府。大臣は、これまで通り理解を求めました。
これに対し福島県漁連の野崎会長は…
■福島県漁連の野崎会長
「関係者の理解なしには海洋放出しないという観点から反対という立ち位置をとっています。ただ、廃炉という過程の中で、どのように身を処していくかというのも重要な案件です。漁業は子々孫々まで存続が可能であるということが我々の行動権利であります。慎重なご判断を国等にはお願いしたいと思います。」
また、政府が「8月下旬」にも放出を始める方向で調整に入ったとの見方については…
■福島県漁連 野崎会長
「この夏中にというお話しなので、そのように進んでいるとしか、私は情報収集出来ていません。我々としては現状通り、従来通り反対でありますので、慎重にご審議くださいとお願いしました。」
岸田総理は、8月18日にアメリカで開かれる日米韓首脳会談でユン・ソンニョル大統領に説明し、帰国後、時期の検討に入るものとみられています。
一方、日本政府に強く反発しているのが中国です。首都・北京の日本料理店にも影響がでています。福島県出身で、総料理長をつとめる小林金二さんに伺いました。
■日本料理店の蔵善・小林金二総料理長
「やはり売上もお客さんも減ってはいますよ、以前とくらべて…日本食系のレストランは苦戦してると思います。」
中国は、7月に日本産食品の放射線検査を開始。鮮度が重視される海産物が影響を受けています。お店の自慢は新鮮な刺身でしたが…
■小林金二総料理長
「いまはほとんど何も入ってこないですから、現地国産(中国)の魚で補うようにしたり、他の国の輸入の物をつかったり」
30年以上、中国で日本料理を作ってきた小林さん。
正しい情報の発信で理解が進み、一日も早く輸入規制が解除されて欲しいと願っています。
■小林金二総料理長
「一人でも多く本当のことを知っていただく、それが一番だと思います」
処理水をめぐるスケジュールを見てみると…8日は、改めて県漁連が反対の姿勢を示しました。ポイントとなるのが18日にアメリカで開かれる日米韓首脳会談です。
岸田総理がユン・ソンニョル大統領に、安全性などを説明するものとみられます。
一方で、福島県内では9月になると底引き網漁が再開されます。
こうしたことから8月20日の岸田総理帰国後に、閣僚会議を開いて時期を検討し、放出を始めるのではないかというものです。
一方で、政府と東京電力は福島県漁連と2015年に「関係者の理解なしにはいかなる処分もしない」と約束しています。
政府はどのように約束を守っていくのでしょうか、処理水は日本全体の問題で福島だけの問題ではありませんが、それでも福島の漁業者のことを考えて欲しいと思います。
(野崎会長のざきは簡略文字で表記しました。)
<記事はこちら>
https://www.fct.co.jp/news/area_news_2673


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