見捨てられるのでは…漁業者は変わらず「反対」 原発処理水海洋放出について国と東電が説明 (23/07/19 18:44)

原発処理水

「中国側に対しては、科学的根拠に基づいた議論を行うよう強く求めてまいります」と、処理水の海洋放出に批判的な中国への対応を説明した岸田首相。日本の取り組みについて、高い透明性を持って諸外国に説明する考えを改めて示した。

7月19日は、福島県いわき市でも漁業関係者に向けた説明が行われた。
経済産業省・ふくしま原子力事故処理調整担当の松永明参与が「IAEAが放出前・放出中・放出後に、徹底して安全性について実施していることについて、常に監視をするということを約束をしていただいています」と話すなど、IAEA・国際原子力機関が「国際的な安全基準に合致する」と報告書を公表したことや、設備が原子力規制委員会の検査に合格したこと、そして安全性についても説明した。

これに対し漁業関係者は、「海洋放出について理解していない人がまだまだいる」「風評が起きた時、見捨てられるのではと懸念がある」などと意見を伝えた。そして強調したのが、「反対」の立場ということ。
いわき市漁協組合の江川章組合長は「ちょっとしたら、第一次産業が消滅していってしまうんですよ。想定外で片づけられたら…そこが怖いんですよ私は。安全安心っていう形の中でやってくれるんですけど、まだまだ不安点がある」と話す。

国・東京電力と漁業関係者。座るイスの距離は近くても、お互いの思いや考えは距離は離れたままだ。

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