韓国の市民団体が東京電力に福島第一原発の処理水を海に放出しないよう求めた裁判をめぐり、韓国の裁判所は原告の訴えを退けました。
この裁判は、韓国の市民団体がおととし、「福島第一原発の処理水が海に放出されれば魚が汚染される」として東京電力に放出しないよう求め、釜山地裁に訴えを起こしたものです。
原告側は海洋汚染の防止措置を定めたロンドン議定書などを訴えの根拠にしましたが、釜山地裁はきょうの判決で、「議定書が他国の国民に直接請求する権利を与えているとみなすことはできない」と指摘。原告の訴えを退けました。
東京電力は、「判決内容の詳細は把握していないが、当社の主張が認められたものと理解している」とコメントしています。
一方、原告側は判決を不服として控訴する方針です。
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