マイナンバーに関するトラブルが全国的に相次いだことを受け高知県が行った総点検の結果が公表されました。その結果、県内でひも付けの誤りが58件あったことが分かりました。
マイナンバーカードについては他人の情報が誤ってひも付けされるといったトラブルが全国的に報告され、県は今年8月、「マイナンバー情報総点検本部」を設置し、調査を進めてきました。その結果、国の点検基準の対象となった3万8640件のうち、
・身体障害者手帳で6件
・精神障害者保健福祉手帳で7件
のひも付けの誤りが報告されました。
さらに県独自の点検基準の対象となった3万9938件のうち45件でひも付けの誤りが報告されています。原因としては、
・県職員の入力誤りが26件
・市町村職員の誤った記入が13件
・申請者の誤った記入が4件
などとなっています。
誤りがあった58件のうち30件はマイナポータルで本人以外が閲覧できる状態となっていたため、県は閲覧を一旦中止し、データの修正を行った上で、12月中に再開する予定です。これまで第三者に閲覧された履歴はないということです。
報告を受け濵田知事は再発防止と信頼回復に向けた体制を構築するよう各部局の幹部職員に指示しました。
(濵田知事)
「定期的、体系的に入力誤りを新たに発見していく、是正をする仕組みをビルトインしていくことで県民・国民の皆さんのマイナンバー制度に対する信頼の回復を図っていきたい」
県は今後、入力ミスを防ぐために「業務システムにマイナンバーを入力する際は複数人での確認を徹底する」など再発防止に取り組むとしています。
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