少子化対策について話し合う高知県の会議が開かれ、2025年度、強化していくポイントなどが共有されました。
県内では2024年、転出が転入を超える転出超過の人口に対する割合が全国ワーストに。推計人口での出生数は3123人と過去最少となり人口減少に歯止めがかかっていません。
県は2024年3月、新たな人口減少対策として「若者の定着・増加」「婚姻数の増加」「出生数の増加」を柱とする「元気な未来創造戦略」を策定し、最重要課題として取り組んでいますが、2024年末の時点で多くの項目で目標数値を達成できていない状況です。
こうした中開かれた10日の会議では2025年度、「創造戦略」の中で強化していく点が報告されました。具体的には若い世代の所得の向上に向けた取り組みを進めるほか、女性の活躍の場を拡大させるために林業・水産業などの分野で情報発信を活発化したり職場環境の整備についての補助を拡大したりするということです。
(濵田省司知事)
「“元気な未来創造戦略”人口減少問題へのマスタープランを策定し、昨年4月以降ギアをあげて取り組んできました。率直に申し上げまして1年目となりました今年度の成績表はかなり厳しいものになりそうです。対策の強化が不可欠であると思っています」
県では2025年度も年2回、会議を開き対策を進めていく考えです。
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