ジャニーズ事務所は7日午後2時から、都内で故・ジャニー喜多川氏による性加害問題についての会見を行った。代表取締役社長・藤島ジュリー景子氏が出席し、ジャニー氏の性加害を事実と正式に認め、謝罪。ジュリー氏は社長を退任し、新社長として所属タレントである東山紀之が就任した。
社長交代と被害者への補償だけでは不十分ではないかという指摘に、東山は「8月29日に提言をいただいた。そこからの作業でできることは確かに限界もありまして。ただ、その中でできることはやっていかないといけないですし、被害者の方にもお会いして意見を聞かないといけない。その中で実際、何ができるのかを探っているのは事実です。この期間にできることをまずしようということです」と説明。
性加害について「人類史上最も愚かな事件だと思います」とし、「大変長い道のりですが、まずはその一歩を踏み出さないといけない。答えをすぐにそろえられるのは難しい。まずは一歩を踏み出さないと、何もスタートできない」と語った。
「これから見えるものもあると思う。そこから何が正しいかを探りながら、やっていきたい。何かをスタートしなければ、始まらない。僕も初めての経験で、どうなるか予想できない」と本音を吐露。「被害者の方々、かつての仲間でもありますから、それを引き受けること。まずは(それを)やらなければいけないのかなと。できれば、この会見ですべてをそろえて提出できればよかったんですけど、なかなか難しい時期で、引退を決めたのがここ最近でしたから。ただ、やるからにはきちっと、みなさんの思いを受けて、まずは再出発をしていこうと」と思いを語った。
ジャニー氏の性加害問題をめぐり、同事務所が設置した「外部専門家による再発防止特別チーム」は8月29日に、調査報告書を公表。「ジャニーズ事務所は組織として、ジャニー氏の性加害が事実であると認め、真摯に謝罪することが不可欠。すみやかに被害者と対話を開始して、その救済に乗り出すべき。特別チームは、謝罪と救済なくしては、ジャニーズ事務所が今後再生を図ることは難しいと考えております」と被害者へ対話と適切な補償が必要と提言していた。
それを受け、ジュリー氏はこの日の会見で「故・ジャニー喜多川による性加害問題につきまして、特別チームによる調査結果と提言が公表されましたが、ジャニーズ事務所といたしましても、私自身といたしましても、ジャニー喜多川に性加害があったと認識しております」と認めた。
続けて「被害者の皆様に心よりお詫び申し上げます。また、ファンの皆様、取引先の皆様、そして今回の件で、ご不快に思われた全ての方々に心よりお詫び申し上げます」と謝罪し「私、藤島ジュリー景子は、別チームの提言を真摯に受け止め、9月5日をもって経営責任を取り、代表取締役社長を引責辞任をいたしました」と伝えた。
また、「新しい代表取締役社長が、本日同席しております東山紀之が務めさせていただき、また、弊社代表取締役副社長の白波瀬傑も、今回の事態を重く受け止め、9月5日をもって引責辞任をいたしました。被害者の方々に対しましては、事務所として補償を行ってまいります」と約束した。
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